基礎知識
引っ越し費用はローンで支払いできる!低金利で借りる方法や審査なども紹介
更新日:2024年7月31日
引っ越しをする際には、引っ越し業者への支払いや新居にかかる敷金・礼金、仲介手数料など、さまざまな費用が発生します。これらのまとまった費用を現金で用意するのが難しいこともあるでしょう。
そんなとき、引っ越し費用をローンで賄うことも選択肢のひとつです。引っ越し費用に利用できるローンの種類や、引っ越し費用を抑える方法を知り、新しい生活を快適にスタートさせましょう。
この記事でわかること
- 引っ越し費用に利用できるローンの種類
- 引っ越しにかかる費用の内訳
- 引っ越し費用を抑える方法
目次
引っ越しに関する費用を支払うためのローンは何がある?
引っ越しの際に一括での支払いが難しい場合、ローンを利用する方法があります。引っ越し費用に利用できる主なローンは、次の3つが挙げられます。
- カードローン
- フリーローン
- 目的別ローン
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
カードローン|利用可能枠(限度額)内で繰り返し借り入れできる使い道自由なローン
カードローンは、クレジットカード会社や信販会社、銀行などが提供する個人向け融資サービスです。借りたお金の使い道が自由であるため、引っ越しをはじめとしたさまざまな目的でお金を借りることができます。
カードローンは、利用可能枠(限度額)内であれば繰り返し借り入れすることが可能です。そのため、引っ越し後の家具の購入や、引っ越し以外の出費にも対応できます。
カードローンとは?初心者に向けて申込方法や仕組みをわかりやすく解説
フリーローン|資金使途は自由で返済のみをしていくローン
フリーローンとは、銀行や一部のクレジットカード会社が提供している個人向けの融資サービスです。
フリーローンもお金の使い道が自由な点はカードローンと共通しますが、借り入れできる回数が1回のみである点がカードローンと異なります。たとえば、フリーローンで50万円借りた場合、追加で借り入れすることはできません。一度借り入れたあとは、50万円と利息を返済していくことになります。
金融機関や利用する商品により異なりますが、フリーローンの金利は、カードローンと比較して低いことが多いです。
フリーローンとは?カードローンとの違いや審査・金利・返済方法を解説
目的別ローン|決まった目的のために借り入れするローン
目的別ローンとは、特定の目的のために利用できるローンのことです。カードローンやフリーローンのようにお金の使い道が自由ではないため、借入後は特定の目的に使用し、返済をしていくことになります。
目的別ローンのひとつとして、引っ越しに関連する費用の支払いに特化した「引っ越しローン」を提供する金融機関もあります。引っ越しローンは、お金の使い道を敷金・礼金、家具・家電購入費用など、引っ越しに関する費用に限定しているものが多いです。その場合、借りたお金を生活費などの引っ越し以外の目的で使うことはできません。
ローンの種類や特徴について。金利や目的に応じたローンの使い方
引っ越しにかかる費用と相場
引っ越しにはさまざまな費用がかかります。具体的には次のような費用が考えられます。
- 引っ越し業者に支払う費用
- 入居時にかかる費用(敷金・礼金、仲介手数料、前家賃、保証料、火災保険など)
- 家具・家電の買い替えや追加購入
引っ越しにかかる費用の総額を踏まえたうえで、必要に応じてローンを活用も検討してみましょう。
引っ越し業者に支払う費用
新居へ荷物を運ぶ際に引っ越し業者を利用する場合、引っ越し業者に支払う費用が発生します。費用相場は、以下のような条件により大きく料金の差があります。
- 荷物の量
- 引っ越し時期
- 利用するサービス内容
- 引っ越し先までの距離
- 依頼する引っ越し業者
具体的な費用を把握するためには、引っ越し業者に見積もりを依頼してみましょう。荷物の量などを見てもらうことで、実際にどれくらいの料金がかかるかわかります。
入居時にかかる費用(敷金・礼金、仲介手数料、前家賃、保証料、火災保険など)
引っ越しで新しい家に入居する際にかかる初期費用の項目と費用相場を見てみましょう。
引っ越しにかかる費用 | 概要 | 費用目安 |
---|---|---|
敷金 |
|
家賃の1ヵ月分 |
礼金 |
|
家賃の1ヵ月分 |
仲介手数料 |
|
家賃の0.5~1ヵ月分 |
前家賃 |
|
家賃の1ヵ月分 |
保証料 |
|
家賃と共益費を合わせた金額の0.5ヵ月分 |
火災保険料 |
|
1.5万~2万円 |
- 上表はあくまでも参考であり、実際の費用は物件により異なります。
さらに、物件や利用する不動産業者によっては、鍵の交換料、害虫駆除代、消臭費用などが発生することもあります。
初期費用の総額は、引っ越し業者に支払う費用と保証料を除くと、新居の家賃の4.5~5倍かかると考えておくとよいでしょう。
家具・家電の買い替えや追加購入
新居への引っ越しに伴い、家具や家電の購入が必要になることは少なくありません。特に、結婚や同棲、家族が増える予定で、大型の家具や家電の購入が必要になると、まとまった出費が予想されます。
さらに、新たな購入資金だけでなく、家具や家電の廃棄費用がかかることもあります。小さな家具や小型の家電の廃棄であれば数千円程度で済みますが、大型の家具や家電の廃棄には1万~5万円の費用がかかることも考えられるので、考慮しておきましょう。
引っ越し費用を抑える方法とは?
引っ越し費用は、以下の方法で通常よりも安く抑えることが可能です。
引っ越し時期や物件選び、引っ越し業者選びなど、少しのポイントで費用が変わってくるので、引っ越しを予定している場合はこれらを意識してみましょう。
引っ越し業者の閑散期に引っ越す
引っ越し業者にかかる費用は時期によって異なります。引っ越し業者は3~4月が繁忙期であるため、この時期を避けた5月~翌年2月に引っ越しをすることで、通常よりも安く利用できる可能性があります。さらに、引っ越し業者も何社か見積りをもらうと安いところが探せるため、複数の業者からの見積りを比較することをおすすめします。
すでに引っ越し時期が決定している場合は調整が難しいかもしれませんが、費用を抑えたい場合は閑散期に引っ越しをすることを計画してみましょう。
荷造り・荷解きは自分で行うなどリーズナブルなプランを選ぶ
引っ越し業者には荷造りや荷解きのサービスがありますが、費用を抑えるためは、これらの作業を自分で行いましょう。
自分で荷造りや荷解きを行うプランはリーズナブルであることが多く、それらの作業を引っ越し業者に依頼するプランより料金を抑えることができます。自分で作業する工程は増えますが、引っ越し費用の大きな節約につながります。
敷金・礼金0円の物件を選ぶ
敷金・礼金が0円の物件も存在します。敷金・礼金はそれぞれ家賃1ヵ月分が相場なので、これらが0円の物件を選ぶことで初期費用を大きく抑えられます。
不動産会社に敷金・礼金0円の物件を紹介してもらうか、物件紹介のWEBサイトで検索条件「敷金・礼金0円」に絞って物件を探してみましょう。
不動産会社に支払う「仲介手数料」の交渉をする
不動産会社に支払う「仲介手数料」は、交渉により割引を受けられることがあるので、交渉してみる方法もあります。
ただし、仲介手数料は不動産会社にとってひとつの収入源であるため、必ずしも割引に応じてくれるとは限りません。その点を認識したうえで、交渉を試してみましょう。
自治体の助成金制度を利用する
一部の自治体では引っ越しの支援が行われていることがあります。たとえば、以下のようなものがあります。
- 民間賃貸住宅家賃助成
- 多世代近居同居助成
- 住み替え居住継続支援
- 次世代育成転居助成
- 若者移住定住促進家賃助成事業
- 引っ越し費用支援事業
- 移住支援金
受付期間や募集数が決められている場合があるので、自治体のWEBサイトなどで助成金制度を利用できるか確認してみましょう。
引っ越し費用をローンで支払うメリット
引っ越し費用をローンで支払うことで、次のようなメリットを得られます。
- 急な引っ越しでも対応しやすい
- 引っ越し業者に支払う費用以外も対応できる
- カードローンなら引っ越し以外の借り入れもできる
急な引っ越しでも対応しやすい
たとえば、1ヵ月後に突然の引っ越しを迫られるような場面で、すぐに現金を用意するのが難しいときは、ローンを利用すれば引っ越し費用を賄うことが可能です。
ローンの申し込みから借り入れまでの時間は、種類によって異なります。フリーローンや目的別ローンの場合、申し込みから審査結果がわかるまでに2週間程度かかることが一般的です。
できるだけ早くお金を借りたい場合はカードローンが便利です。一部の金融機関では、最短即日で審査や融資が可能なサービスを提供しているので、急な引っ越しにも対応できます。
急な出費への対処法!出費の例やお金が必要なときの注意点
引っ越し業者に支払う費用以外も対応できる
ローンの種類や契約内容によっては、引っ越し業者に支払う費用だけでなく、敷金・礼金、仲介手数料、保険への加入などの入居時にかかる費用もカバーすることが可能です。
物件によっては入居時の費用が10万円以上かかることがあるので、これらの高額な費用をローンで賄えることで急な転勤などにも対応できるでしょう。
カードローンなら引っ越し以外のお金も借り入れできる
カードローンの場合、借りたお金の使い道が自由なので、引っ越し業者に支払う費用や入居時の費用、さらには生活費などさまざまな費用にも対応できます。また、引っ越しとは直接関係ない家具や家電の購入や買い替えのためにも利用できます。
借りたお金はもちろん返済が必要になりますが、新居で快適な生活を送るための資金として活用できるのがメリットです。
監修者:小宮 崇之氏のコメント |
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引っ越しには、引っ越し先の家賃だけでなく、今住んでいる家賃も重複して発生する場合があります。たとえば、賃貸契約の解除には2ヵ月前に告知が必要な物件があり、急な転居が必要な場合に重複して家賃がかかる可能性があるのです。家賃の二重支払いが生じると金銭的な負担が大きくなります。このように、引っ越しでは予期せぬ出費や事態が起きる場合があるのです。余裕を持った資金繰りのためにも、ローンを活用し備えておくと安心でしょう。 |
引っ越し費用をローンで支払うデメリット
引っ越し費用をローンで支払うことはメリットが多いですが、デメリットがあることも知っておきましょう。
- 審査に通過しなければ利用できない
- 利息を支払う必要がある
- 利用可能枠(限度額)によっては費用が十分ではないこともある
審査に通過しなければ利用できない
前提として、各種ローンには審査が必要であり、この審査に通過しなければ借り入れはできません。審査の際には、他社での借入状況や、申込者の収入、雇用状態、信用情報などが確認されます。
審査に通過できない場合の支払手段は、現金を用意するか、家族や知人から資金を借りることになるでしょう。
カードローンの審査の内容は?審査の必要性や影響を与える理由を解説
利息を支払う必要がある
ローンの返済をしていく際には、借りた金額に加えて利息を支払う必要があります。利息とは、お金を借りることに対して支払う対価のことを指します。利息の額は、借り入れた金額、利率、そして返済期間によって決まります。
特に、返済期間が長くなると支払う利息も増えるため、できるだけ早く返済することで、利息の負担を軽減しやすくなるでしょう。
カードローンの金利の仕組み|利息の計算方法と選び方を解説
利用可能枠(限度額)によっては費用が十分ではないこともある
ローンで借りられる金額は審査の結果で決定されます。審査結果により、希望する金額すべてを借りられないこともあります。その際の不足分は、自分が持っている現金や他の資金調達方法による補填が必要です。
また、借りたい金額や金融機関の判断によっては、収入証明書の提出を求められる場合があることも覚えておきましょう。
カードローンの限度額とは?借入可能額の上限と年収の関係性や引き上げ方法
引っ越し費用のためのローンが組めないときの対処法
引っ越し費用のためにローンを申し込んでも、審査に通過しなかった場合は別の手段でお金を工面することになります。ローンが組めないときは以下の方法を検討してみましょう。
クレジットカードで一括払いする
クレジットカードを持っているなら、カード払いを検討してみましょう。引っ越し業者のなかには、クレジットカード払いに対応しているところもあります。
ただし、クレジットカードは利用可能枠(限度額)を超えての支払いができないため、超える可能性があるときは事前に増枠の申し込みをしておきましょう。
クレジットカードで分割払いする
クレジットカードの分割払いでは、3回や6回、12回など任意の回数を設定して、毎月無理のない金額で支払うことが可能です。クレジットカードによっては、1回払いで支払ったあと、会員専用WEBページやアプリから分割払いに変更できる場合もあります。
ただし、多くの場合、3回以上の分割払いでは手数料がかかります。手数料は分割払いの回数に比例するので、分割する回数は増やし過ぎないように設定しましょう。
また、分割払いでは、分割前の代金が利用可能枠(限度額)から引かれます。たとえば、20万円の支払いを3回に分けた場合、1回分の支払いは約7万円ですが、利用可能枠(限度額)からは20万円が引かれるということです。
クレジットカードのキャッシング枠を利用する
キャッシング枠とは、クレジットカードで現金を借り入れできる「キャッシング機能」の利用可能枠(限度額)のことです。キャッシング枠を設定するには審査が必要で、クレジットカードを取得する際や、取得後に別途申し込むことができます。
すでにキャッシング枠が設定されているクレジットカードを持っている場合、再度の審査なしで現金を借り入れることが可能です。借入方法は、提携ATMでの引き出しや、クレジットカード会社への電話による指定口座への振り込みなど、クレジットカードの種類により異なります。
クレジットカード取得後にキャッシング枠の申し込みを検討する場合、審査には1~2週間かかることがあります。引っ越し費用のためにキャッシング枠を設定する予定の場合は、早めに申し込みを行いましょう。
キャッシングとは?カードローンとの違いや仕組み・審査・返済方法を解説
引っ越し費用の借り入れにも利用できるJCBのカードローン「FAITH」
JCBが提供する「FAITH」は資金使途が自由なカードローンです。引っ越し費用のための借り入れにも利用できます。
入会金・年会費無料なので、今後引っ越しの際に借り入れできるように、早めに申し込みしておくのもひとつの選択です。
金利1.30~12.50%でクレジットカードのキャッシング枠より低金利(JCB比)
クレジットカードを所有している場合、キャッシング枠でお金を借りて引っ越し費用にあてる方法もあります。ただし、キャッシング枠よりも「FAITH」のほうが低金利での借り入れできるので、支払総額の負担を軽減できる可能性があります。
「FAITH」の融資利率(金利)はキャッシングリボ払いでも最大12.50%です。JCBクレジットカードのキャッシングリボ払いの融資利率(金利)15.00~18.00%と比較すると、「FAITH」のほうが低金利なので、利息や支払総額を抑えられます。
借り入れの利息を少しでも抑えたい方は「FAITH」の利用を検討してみましょう。
5万円までの借り入れならキャッシング1回払いで金利5.00%
「FAITH」はキャッシング1回払いであれば融資利率(金利)5.00%でお金を借りることが可能です。「来月には返済できる」「少額を借りたい」といった場合には、「FAITH」のキャッシング1回払いが便利です。
借り入れたお金を1回で返済する必要はありますが、融資利率(金利)5.00%なので、キャッシングリボ払いやクレジットカードのキャッシングよりも少ない負担で借り入れできます。
「FAITH」では、最大2.5ヵ月分の利息が実質0円になるキャンペーン情報を実施しています。引っ越し費用でまとまったお金を借りる方は、この機会に「FAITH」の利用を検討してみましょう。
最大2.5ヵ月分の利息が実質0円になるキャンペーンの情報はこちら
申し込みから借り入れまで最短3営業日なので急な転勤にも利用できる
「FAITH」は最短即日に審査の結果がわかり、審査完了後、最短3営業日でカードをお届けするので、急な転勤などで引っ越し費用を用意する際も便利です。
よくある質問
-
カードローンで引っ越し費用を支払うことはできますか?
-
可能です。多くのカードローンは資金使途が自由であるため、引っ越しなどに利用できます。
-
引っ越し費用を低金利で借り入れできるローンはありますか?
-
カードローンよりもフリーローンのほうが、金利が低い傾向があります。ただし、実際に適用される金利は、審査によって決まります。
-
引っ越しにはいくらお金がかかりますか?
-
引っ越しでは主に以下のような費用がかかります。
- 引っ越し業者に支払う費用
- 入居時にかかる費用(敷金・礼金・仲介手数料など)
- 家具・家電の購入費用
ただし、引っ越し業者や引っ越し先の物件によっても費用が異なります。引っ越し業者に支払う費用は見積もりを依頼し、物件に関しては不動産業者に確認してみましょう。
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- 【監修者】
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氏名:小宮崇之(こみや たかし)
資格:CFP(R)(公認ファイナンシャルプランナー)、TLC(生命保険協会認定FP)、損害保険プランナー、証券外務員一種、日商簿記検定2級大学卒業後、信用金庫に入社。お客様と接する中で、中立的な立場によるアドバイスの必要性を感じ、保険代理店として独立することを決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。保険代理店の実務経験を活かした執筆業や講師業にも積極的に取り組んでいる。
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