あなたのビジネスチャレンジに役立つスマートな1枚
個人事業主(フリーランス)が法人用クレジットカードを持つメリット
個人用のクレジットカードを、事業で利用している方も多いでしょう。しかし、事業用のクレジットカードを別に持つことで、メリットを得られる可能性があります。
ここでは、個人事業主が法人用クレジットカードを利用するメリットと、注意したいデメリットについて解説します。
法人用クレジットカードは個人事業主も発行できる?
クレジットカードには、個人用と法人用があります。
まず、個人事業主と法人にはさまざまな違いがありますが、大きな点は、誰が事業主かということです。個人事業主は、その事業を営んでいる個人が事業主です。そのため、収入に対する税金も個人にかかります。一方、法人の場合は、事業主が法人です。法人は「人」ではありませんが、法律上の人格を持つとされていて、さまざまな権利や義務を持っています。事業で得た収入に対する税金も、法人に対して課せられることになります。
法人用クレジットカードには「法人」という名がつけられていますが、法人の代表者だけでなく、個人事業主でも作れるクレジットカードがあります。法人向けのクレジットカードというよりは、広く「事業者向け」「ビジネス向け」のクレジットカードだと考えてください。
ただし、法人用クレジットカードで得られるメリットの中には、「法人が利用する場合」に特化した特徴を持ったものも多いため、個人事業主には合わないこともあります。例えば、法人用クレジットカードは個人用クレジットカードに比べ、追加カードをたくさん発行できる場合があります。これは、社員を持たない個人事業主にとっては不要なサービスでしょう。
また、法人用クレジットカードの多くはキャッシング枠がありません。事業資金の調達でキャッシングを利用したい場合、法人用クレジットカードより、個人用クレジットカードを事業用に利用するほうが適している場合もあります。
個人事業主が法人用クレジットカードを持つメリットは?
経理や決算、確定申告などを自身で行うことが多い個人事業主にとって、経費の管理は大きな負担でしょう。法人用クレジットカードを利用することで、そういった労力を削減できる場合があります。
個人事業主が法人用クレジットカードを持つことで得られる、5つのメリットについてまとめました。
1. 経費の管理が楽
クレジットカードを利用していると、1ヵ月ごとに利用明細が発行されます。事業用の支出を法人用クレジットカードで行うようにすると、明細書に「いつ」「どこで」「いくら」使ったのかが明記されるので、経費の管理が簡単です。
細かい日々の支出や、仕入れ代金の振込などをその都度行っていると、いつ何を支払ったのかわからなくなるリスクが高まります。経費の計上漏れがあれば、正しい収支管理をすることもできません。
支払いをできるだけクレジットカードにまとめて、何にお金を使ったのかが一覧でわかるようになれば、このようなリスクを回避できるでしょう。さらに、口座引き落としで支払う経費などは、領収書が発行されないことがありますが、クレジットカード払いにすれば、明細書を支払証明として利用することも可能です。また、クレジットカードと連携できる会計ソフトを使うことで、さらに経費の管理が楽になるでしょう。クレジットカードの利用明細データを会計ソフトに取り込めば、会計処理が自動で実行でき、業務効率化につながります。
JCBの法人カードの場合は、会員専用WEBサービス「MyJCB」からクレジットカードの利用明細を15ヵ月分確認できます。会計ソフトでは「弥生会計 オンライン」や「freee会計」「ソリマチ会計」などを利用できます。
2. 事業支出とプライベートの支出を分けられる
個人事業主の場合、個人で保有しているクレジットカードを事業にも使う場合があるでしょう。しかし、後になって、「この支払いはプライベートか、それとも取引先か」といった確認が必要になります。
明細書を見ながら、個人の支出と事業用の支出を振り分ける作業が発生することから、クレジットカードを使うことでかえって面倒になり、労力を増やすことになるかもしれません。もちろん、振り分けを間違えれば、正しい経費計上もできなくなってしまいます。
明確に事業用の支出とプライベートの支出を分けるためには、個人のクレジットカードのほかに、事業用のクレジットカードを持つほうが確実です。
3. 支払いの手間の削減
クレジットカードを使っていない個人事業主の場合、経費の支払い方法は、現金取引や振込、代引き、コンビニ支払いなどでしょう。しかし、振込に行ったり現金を用意したりするのは手間ですし、手数料もかかります。
インターネットショッピングで事業に必要な物を購入したり、ガソリン給油や高速道路利用が定期的にあったりする個人事業主にとっては、これらの支払いをクレジットカードにまとめることが手間の削減につながります。
さらに、電話料金やインターネット料金なども、口座引き落としではなくクレジットカード払いとしてまとめておくと、口座残高の確認や資金のやりくりがしやすくなるでしょう。
4. ポイントがたまる
クレジットカードの多くは、利用金額に応じてポイントがたまるサービスがあります。たまったポイントは、請求金額の値引きや商品への交換などに使えます。
事業用の支出というのは、個人の生活に使う支出に比べて高額になることも珍しくありません。せっかく大きなお金を支払うのであれば、その分、ポイント還元を受けるのがおトクです。
5. 急な出費に対応できる
事業を行ううえで、「ビジネスチャンスなのに資金が足りない」ということがあるかもしれません。また、予期していなかったトラブルで、現金不足に陥る可能性もあります。
クレジットカード払いなら、経費の支払いは即日でないため、急な支出に慌てる必要がありません。当座の現金がなかったとしても、事業用のクレジットカードを持っていれば、支払いは1ヵ月ほど後になるので、余裕をもって事業を運営できます。
個人事業主がクレジットカードを持つときの注意点は?
個人事業主が法人用クレジットカードを持つと、さまざまなメリットがあります。では、個人事業主が法人用クレジットカードを持つときに注意すべきことはあるのでしょうか。3つの注意点について説明します。
1. 年会費がかかる
法人用クレジットカードのほとんどは、年会費が有料です。具体的な金額はさまざまですが、無料の法人用クレジットカードは多くはないようです。
ただし、個人事業主が法人用クレジットカードを作った場合の年会費は、全額経費として計上することができます。
2. 審査に通りにくい?
個人事業主の場合、クレジットカードの審査に通りにくい場合があるといわれています。しかし、実際の審査基準は明らかにされていません。
赤字続きで借入金も多く、返済が滞っている場合などは難しいかもしれませんが、一度審査を受けてみる価値はあるのではないでしょうか。
3. 分割払いやリボ払いはできない場合が多い
法人用クレジットカードは、個人用クレジットカードとは違い、分割払いやリボ払いができない場合がほとんどです。とはいえ、分割払いやリボ払いには手数料がかかりますから、利用する場合はその点に注意してください。
個人事業主が法人用クレジットカードを選ぶ際のポイント
個人事業主が法人用クレジットカードを選ぶ際には、以下の5つのポイントをチェックしてみましょう。それぞれの項目について、自分がどの程度のサービスを求めるかを考えて比較すると、条件に合うクレジットカードを選びやすくなります。
1. 年会費
法人用クレジットカードの年会費は、無料から10万円を超えるものまで、非常に幅広く設定されています。年会費は単に「安ければいい」と考えず、自分が支払える年会費の金額や、クレジットカードの付帯サービスに何を希望しているのかを考えることが大切です。
「経費支払いを簡単にしたいだけなので、できるだけ年会費を抑えたい」という人と、「出張のときに空港ラウンジを利用できたり、宿泊先の手配をしてくれたりするサービスが欲しい」という人では、選ぶべきクレジットカードは違います。自分に合った法人用クレジットカードを選びましょう。
2. 利用枠
具体的なご利用可能枠は個別の審査やクレジットカードのグレードによって異なる場合もありますが、利用枠の目安が決まっている法人用クレジットカードもあります。また、初めの利用枠は小さくても、継続的に利用することで大きくなる場合もあります。経費の支払い状況を考えて、希望のご利用可能枠に不足がないようにカードを選んでください。
3. 付帯保険
法人用クレジットカードには、国内・海外旅行傷害保険などが付帯されているものが多くあります。付帯保険が充実していれば、その分、自分で保険に加入する必要がなくなるので、手間を削減できますし、保険料も節約できる可能性があります。補償内容や保険の適応条件はクレジットカードによって違うので、よく確認して選びましょう。
4. ポイント還元率
ポイント還元率は、高ければ高いほど多くのポイントが得られます。たまったポイントは商品やギフトカードと交換して事業用に利用すれば、経費の削減につながるでしょう。
ただし、法人用クレジットカードを選ぶとき、ポイント還元率だけに着目するのはおすすめできません。本当におトクなクレジットカードを見つけるためには、年会費とポイント還元率、付帯保険、その他のサービスを総合的に考える必要があります。
また、法人用クレジットカードの使い方によってポイントのたまりやすさも変わります。どのような使い方をするのか考えて選ぶことも大切です。
5. 特典・サービス
法人用クレジットカードには、空港ラウンジサービスやコンシェルジュサービスといった、豊富な特典が用意されています。中には、電話一本でさまざまな手配をしてくれる秘書代行のようなサービスを利用できるクレジットカードもあります。
法人用クレジットカードを選ぶときは、自分が利用したいサービスについても考えてみましょう。
JCB CARD Bizは忙しい個人事業主にぴったり
法人用クレジットカードの発行を迷っている個人事業主の方は、「JCB CARD Biz」をご検討ください。
JCB CARD Bizは、個人事業主・法人代表者専用クレジットカードです。法人用クレジットカードではなかなか難しい分割払いやリボ払いも可能で、年会費は一般カードで1,375円(税込)で利用できます。たまったポイントはキャッシュバックや景品交換ができるほか、マイルに移行することもできます。忙しい個人事業主の方にもおすすめのクレジットカードです。
個人事業主も法人用クレジットカードで多くのメリットを得られる
法人用のクレジットカードは、個人事業主にとってもメリットが大きいもの。特に、経費管理に問題を感じている場合は、事業専用のクレジットカードの発行で手間が軽減できる可能性があります。
さまざまなクレジットカードの中から、自分にぴったりの1枚を見つけましょう。
この記事を読んだ方へのおすすめ記事
この記事に関連するカード
あなたのビジネスチャレンジに役立つスマートな1枚
あなたのビジネスチャレンジに上質なステイタスを
この記事に関連するサービス
上手に使って、ビジネスを効率化
法人向けソリューションの導入・利用のススメ!
上手に組み合わせることで、あらゆるビジネス課題を解決できるJCBの法人向けソリューション。
課題解決に向けて抑えておきたい効果最大化のポイントや、知っておきたいカード・サービスの上手な活用方法について、ご提案します。
導入検討中・ご利用中の方必見!効果最大化のポイント
<こんな方におすすめ!>
- 法人カード・サービスの導入を検討されている方
- 法人カード・サービスを導入されて間もない方
- 既に法人カード・サービスを導入しているが、活用できていないと感じる方
知っておきたい!カード・サービスの上手な活用法
<こんな方におすすめ!>
- 法人カード・サービスを利用しているが、活用できていないと感じる経理や営業の方
- 法人カード・サービスの導入を検討しており、具体的な利用シーンや活用方法を知りたい方