基礎知識
無担保ローンとは?金利や審査内容、種類別の特徴を比較
更新日:2024年3月4日
無担保ローンとは、借主が万が一返済できなくなったときの保証である担保を設定せずに借り入れできるローン商品です。
どのサービスを選ぶかによって、金利や限度額、利用目的への制限の有無が異なるため、それぞれの無担保ローンの特徴を理解しておく必要があります。
自分にあった借入先を選び、無担保ローンを無理なく利用したい人は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 無担保ローンの種類と特徴
- 無担保ローンのメリットとデメリット
- 無担保ローンを無理なく利用する方法
目次
無担保ローンとは担保を設定せずにお金を借りること
無担保ローンとは、担保を設定せずに利用できるローン商品のことです。
担保とは、お金を借りた側が何らかの理由で返済不可能になってしまった場合に、貸した側の損害を補うために渡す保証を指します。
担保には大きく分けて物的担保と人的担保の2種類があります。
物的担保 |
|
---|---|
人的担保 |
|
担保を差し出す条件でお金を借りるのが、有担保ローンです。
一方、無担保ローンでは、その人の年齢や年収、過去の取引状況などのさまざまな信用情報を基に審査されます。
無担保ローンの種類は主に4つ
無担保ローンには4つの種類があり、主な特徴は以下の通りです。
無担保ローンの種類 | 提供元 | 借入目的 | 特徴 |
---|---|---|---|
カードローン | 銀行 クレジットカード会社・信販会社 消費者金融 |
自由 | 利用可能枠(限度額)の範囲内であれば、繰り返し借り入れできる |
クレジットカードのキャッシング | 銀行 クレジットカード会社・信販会社 消費者金融 |
自由 | クレジットカードに設定する借入枠の範囲内であれば、繰り返し借り入れできる |
フリーローン | 銀行 | 自由 (事業や投資以外) |
必要な分だけまとまった金額を借り入れできる(借り入れは1回のみ) |
目的別ローン | 銀行 | 限定 (教育ローンなど) |
必要な分だけまとまった金額を借り入れできる(借り入れは1回のみ) |
自分に合った無担保ローンを検討するには、それぞれの注意点や審査時間などもあわせて理解しておく必要があります。
カードローン
カードローンとは、銀行やクレジットカード会社・信販会社、消費者金融が提供する個人向け融資サービスです。
借入目的は自由で、申し込みの際に設定された利用可能枠(限度額)の範囲内であれば、繰り返し借り入れできます。また、審査時間が短く、会社によっては即日融資に対応している点もメリットといえるでしょう。
クレジットカードのキャッシングよりは金利が低い一方で、フリーローンや目的別ローンよりも金利は高めに設定されています。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードのキャッシングとは、買い物で利用するショッピング枠とは別に設定できる借入枠のことです。クレジットカードを新規発行した際に設定していれば、審査不要で借り入れが可能です。
カードローンと同様、借入目的は自由で、設定されたキャッシング枠の範囲内であれば繰り返し借り入れできます。
クレジットカードのキャッシングは、他の無担保ローンに比べて金利が高い傾向であるため、利用前には金利を必ず確認しましょう。
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フリーローン
フリーローンとは、主に銀行が取り扱っている個人向けローンです。
希望の借り入れ金額と一緒に借入目的を申告する場合もありますが、事業や投資以外の目的であれば、自由に借り入れできます。
フリーローンは、審査を経て「証書貸付」という証書を交わすことで所定の金額を一度に借り入れできます。
したがって、カードローンの利用可能枠(限度額)やクレジットカードのキャッシング枠のように上限額の範囲内なら繰り返し借り入れできるわけではありません。
フリーローンの金利は、カードローンやクレジットカードのキャッシングに比べると低めに設定されています。
ただし、審査や融資までに時間がかかる場合もあります。
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目的別ローン
目的別ローンとは、主に銀行が取り扱っているローンで、教育ローンやブライダルローンのように借り入れの目的が限定されています。
目的別ローンの例
- 教育ローン
- ブライダルローン
- 医療ローン
- デンタルローン
目的別ローンでは、住宅ローンは住宅、自動車ローンは自動車を担保にする有担保ローンもありますが、教育ローン、ブライダルローンなどの一部のローンでは、無担保ローンになっています。
目的別ローンは目的が限定されていることから、他の無担保ローンに比べて金利が低い傾向です。
ただ、審査や手続きに時間がかかることが多く、融資までに数週間ほどかかることもあります。
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無担保ローンのメリット
無担保ローンには、以下のメリットがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
審査・融資のスピードが早い
有担保ローンの場合、申し込みに対する審査だけでなく担保にする物や人に対する審査をする必要があるため、審査や融資までの時間が長くなります。
一方で無担保ローンは、借り入れに伴う審査が必要であるものの、担保の審査や手続きを省略できるため、有担保ローンに比べると審査・融資のスピードが早いことが特徴です。一部のカードローンでは、審査完了まで最短30分や60分のものもあります。
ただし、ローン商品や金融機関によって借り入れまでにかかる時間が異なるため、いち早く借り入れしたい場合は事前にサービス内容を確認するようにしましょう。
担保設定に関する費用がかからない
無担保ローンは、担保の用意や設定をせずに借り入れができます。そのため、担保設定に関する費用がかからないこともメリットのひとつといえるでしょう。
担保設定では、登記費用や質権設定するために必要な火災保険の保険料などを負担する必要があります。担保設定が不要な場合は、これらの費用がかからないだけでなく、登記の時間も節約して融資を受けることができます。
利用目的を問わないことが多い
無担保ローンは利用目的を問わないことが多く、事業や投資、ギャンブルなど一部を除けば、旅行や趣味、家電製品の購入、生活費、冠婚葬祭などさまざまな目的で借り入れできます。
無担保の借り入れで利用目的を限定したくない場合は、カードローンやフリーローン、クレジットカードのキャッシングから検討するとよいでしょう。
なかでもカードローンやクレジットカードのキャッシングなら、借入目的の申告が不要で、上限金額の範囲内であれば必要なときにいつでも借り入れできるため、自由度が高いローンといえるでしょう。
無担保ローンのデメリット
メリットが多い無担保ローンですが、利用にあたって以下の注意点を押さえる必要があります。
- 本人の属性や信用情報が審査に影響しやすい
- 有担保ローンと比べて金利が高い
本人の属性や信用情報が審査に影響しやすい
無担保ローンでは担保を設定しないため、本人の年齢や勤務先、年収や取引履歴などの信用情報が審査の対象です。そのため、返済能力がない、あるいは年収が低いと判断された場合には、希望どおりの審査結果が出ないこともあります。
サービスによって審査基準は異なりますが、審査に影響が出やすい点がないか確認してみましょう。
審査がマイナスになる可能性がある例
- 過去に支払遅延や滞納したことがある
- 定職についていない
- 入社・転職から間もない
- 短期間で転職を繰り返している
無担保ローンは、審査までのスピードや手続きの容易さがメリットですが、十分な返済能力があることが求められます。そのため、人によっては有担保ローンのほうが審査に通りやすくなることもあるでしょう。
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有担保ローンと比べて金利が高い
無担保ローンには、借主が万が一返済できなくなってしまったときの保証である担保がありません。貸主のリスクが大きい分、高い金利が設定されています。
たとえば、無担保ローンの代表格ともいえるカードローンでは、最大で18.00%の金利が設定されており、有担保ローンに比べると高い水準になっています。
一方で有担保ローンは、担保という保証がある分、金利が低く設定された商品が多いのが特徴です。
たとえば、有担保ローンの代表格である住宅ローンの金利は0.50~1.50%と低い数字となっています。住宅ローンの金利が低いのは、不動産が担保になっている分、万が一の際も貸し倒れになるリスクが少ないといえるからです。
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自分に合った無担保ローンの選び方
どの無担保ローンを選ぶかによって、金利や限度額、利用目的への制限の有無は異なります。
そこで、どのような状況やお悩みの人にどの無担保ローンが適しているかを一覧にしました。
一覧を参考に、自身の状況に適した無担保ローンを選びましょう。
最短で当日審査が完了。少額の借り入れに便利なJCBのカードローン「FAITH」
JCBのカードローン「FAITH」は、初めて借り入れをする人にぴったりのカードローンです。
入会金・年会費が無料で、設定された利用可能枠(限度額)の範囲内であれば繰り返し借り入れできるため、一度審査に通過すれば必要なタイミングで必要な金額を借り入れ可能なことも魅力のひとつです。
クレジットカード会社のJCBが提供するカードローン
カードローン「FAITH」は、クレジットカードでお馴染みのJCBが提供しています。
数あるカードローンのなかからどれを選べばよいかわからない人や、初めての借り入れに抵抗がある人は、信頼できる大手ブランドのサービスを選ぶとよいでしょう。
「FAITH」はJCBクレジットカードのキャッシングサービスよりも低金利
「FAITH」の融資利率(金利)はキャッシングリボ払いでも最大で12.50%と、JCBクレジットカードのキャッシングリボ払い(金利15.00~18.00%)と比較しても低金利(JCB比)となっています。
5万円までの借り入れであれば、キャッシング1回払いで金利5.00%とさらに低金利で利用できるため、「来月には返せるけど今月少しだけ借り入れしたい」ときに便利です。
金利が低い借入先を選べば、それだけ返済総額も抑えられる可能性があるため、借入前に金利やサービス内容の違いを比較したうえで利用しましょう。
審査は最短で当日完了
「FAITH」の審査は最短で当日完了します。
契約後は、WEBまたは電話の申し込みによって最短数十秒で口座にお金が振り込まれる「キャッシング振り込みサービス」が利用でき、急ぎの借り入れにも便利です。
無担保ローンを無理なく利用するには?
無担保ローンを無理なく利用するために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 契約内容(金利や返済方式)を正しく把握する
- 返済シミュレーションで返済計画を立てる
契約内容(金利や返済方式)を正しく把握する
無担保ローンの利用のみに限らず、借り入れる際は金利や返済方式などの契約内容をしっかり理解しておきましょう。
確認する内容は、たとえば借り入れる金額によって金利が変わる場合は何%の金利が適用されるのか、返済方式はキャッシングリボ払いか1回払いかといった内容です。
また、返済日を正しく把握しておかなければ、うっかり返済日を忘れて延滞してしまう場合があります。延滞すると、遅延損害金が発生するだけでなく、信用情報が傷つき、今後クレジットカードを新しく作ったりローンを組んだりすることが難しくなる恐れもあります。
返済シミュレーションで返済計画を立てる
無担保ローンの利用のみに限らず、借入前に返済計画を立て、自身の返済能力を把握するようにしましょう。
借入サービス各社で用意している「返済シミュレーション」を活用すると、毎月の返済額や利息額、完済までの期間を把握することが可能です。
よくある質問
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無担保ローンとは何ですか?
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無担保ローンとは、その名の通り担保を設定せずに借り入れできるサービスです。有担保ローンに比べて審査・融資のスピードが早いことや手続きが容易であること、利用目的を問わないことが多い点がメリットとして挙げられます。
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無担保ローンの審査は厳しいですか?
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無担保ローンは担保を設定せず本人の属性や信用情報のみを審査対象としています。そのため、十分な返済能力が認められない場合には、希望どおりの審査結果が出ないこともあります。
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無担保ローンにはどのような種類がありますか?
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無担保ローンには以下の4種類があります。
- カードローン:借入目的は自由で、利用可能枠(限度額)の範囲内であれば、繰り返し借り入れできる
- クレジットカードのキャッシング:借入目的は自由で、クレジットカードに設定する借入枠の範囲内であれば、繰り返し借り入れできる
- フリーローン:「証書貸付」という証書を交わすことで所定の金額を一度に借り入れできる
- 目的別ローン:特定した借入目的のために、必要な分だけまとまった金額を借り入れできる
どの無担保ローンを選ぶかによって、金利や限度額、利用目的への制限の有無は異なるため、よく比較し自分にあったサービスを利用しましょう。
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無担保ローンの金利はどれくらいですか?
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無担保ローンの金利は、有担保ローンより高く設定されていることが多く、利用するサービスや借入金額によって異なります。
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- 【監修者】
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氏名:小宮崇之(こみや たかし)
資格:CFP(R)(公認ファイナンシャルプランナー)、TLC(生命保険協会認定FP)、損害保険プランナー、証券外務員一種、日商簿記検定2級大学卒業後、信用金庫に入社。お客様と接する中で、中立的な立場によるアドバイスの必要性を感じ、保険代理店として独立することを決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。保険代理店の実務経験を活かした執筆業や講師業にも積極的に取り組んでいる。
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