クレジットカードの基本をおさえる
クレジットカードの国際ブランドの特徴や種類とは|5大ブランドの違い
公開日:2022年6月20日
クレジットカードの国際ブランドとは、世界中で利用できるクレジットカードのブランドです。国際ブランドには、JCBやVisa、Mastercardなどが挙げられ、利用できる加盟店や優待内容が異なります。国際ブランドを選ぶ際は、クレジットカードに求めるサービスと自身に合った用途から選ぶことが大切です。
この記事でわかること
- クレジットカードの国際ブランドとは何か
- 5大国際ブランドの特徴とメリット
- JCBブランドのおすすめクレジットカード
目次
クレジットカードの国際ブランドとは
クレジットカードの国際ブランドとは、世界中で利用できるクレジットカードのブランドです。国際ブランドのなかでもよく知られているのがJCB、Visa、Mastercard、American Express、Diners Clubの5つであり、「5大国際ブランド」といわれています。また、5大国際ブランドに銀聯(ぎんれん)とDiscoverを加えた7社で「7大国際ブランド」ともいわれます。
クレジットカードの種類と違い。ランク・国際ブランドとカードの選び方
5大国際ブランドの特徴とメリット
5大国際ブランドの特徴やメリットを解説します。
JCB
JCBは日本で生まれた、ただひとつの国際カードブランドです。会員数は1億4,000万人以上、約3,700万店の加盟店がある一方、日本国内の加盟店が多いことも特徴です。(※2022年3月末現在)
JCBは映画やコンサートなどのエンタメをはじめ、旅行やグルメなどの優待サービスが充実しています。また、JCBと提携している店舗やサービスではポイントが高還元であるのも魅力。貯まったポイントは家電や食事券と交換したり、AmazonポイントプログラムやANAマイレージクラブなどの提携先のポイントへ移行したりと、さまざまな使い方ができます。
なお、JCBは日本発のカードであるものの海外でも利用可能です。日本人に人気の旅行先であるハワイやグアム、台湾や韓国などアジア圏を含む計27の地域でJCB会員用サービス窓口が用意されており、トラブル時の対応や加盟店のレストラン・ホテル・レジャーの紹介サービスを提供しています。また、万が一クレジットカードを紛失したり、海外旅行中で事故に遭ったりした場合には、24時間・年中無休のコールセンターが日本語で電話対応してくれます。JCBカードを持っていれば、海外のどこにいても日本語でサポートをしてくれるのがポイントです。
【JCBがおすすめな人】
- 日本国内利用でのポイント還元や優遇を重視したい人
- 海外でも日本語でのサポートを受けたい人
Visa
Visaは、200以上の国と地域で利用されている国際ブランドです。現在利用されているVisaカードは39億枚にもおよび、全世界の1億以上の加盟店で使え、多くの個人や企業、金融機関が使用しています。(※2021年12月31日現在)
世界中のATMから現地通貨を引き出せるので、国内はもちろん海外で頻繁に利用する人におすすめです。また、万が一カードを紛失した場合も、年中無休のVisaグローバル・カスタマー・アシスタンス・サービスが24時間日本語で対応してくれます。
Visaは国内外の旅行に使えるエクスペディアやBooking.comでの支払いでVisaカードを利用すると、割引やポイント還元などもあります。
【Visaがおすすめな人】
- 海外旅行へ頻繁に行く人
- 国内でも海外でも同じカードでスムーズに利用したい人
- 旅行や買い物での優待を受けたい人
Mastercard
Mastercard(マスターカード)は、世界中に約8,000万店※の加盟店を持つアメリカ発の国際的な決済ネットワークブランドです。(※出典 ©2021 The Nilson Report)
世界210ヵ国以上のATMで現地通貨を引き出せるため、海外旅行のときにも重宝します。また日本国内のコストコで唯一利用できる国際ブランドとして知られています。
さらに、Mastercardでは各国で開催されるイベント、トラベル、グルメ、エンターテイメント、スポーツなど多彩な分野で、特別なひと時をお過ごしいただける様々なPRICELESSな体験や優待プログラムを会員限定で提供しています。
カードの紛失・盗難など、緊急時のキャッシングサービス、アカウント情報へのアクセスなど、365日24時間いつでも、国内・海外問わず、Mastercard会員からのお問い合わせを受け付けています。
【Mastercardがおすすめな人】
- 国内のコストコでクレジットカードを利用したい人
- 国内外の両方で利用する人
American Express
American Express(アメリカン・エキスプレス)は、ハイステータスとして人気の高いアメリカ・ニューヨーク発の国際ブランドです。American ExpressのカードはJCBとのパートナーシップにより日本で幅広く利用できます。
American Expressは、旅行やグルメに関する付帯サービスが特に充実しています。空港ラウンジの無料利用や予約の取りづらいレストランを優先予約できる特典があります。ほかにも、旅行代金をカードで支払うと5,000万円以上の海外旅行傷害保険が付帯されるので、旅行好きにはうれしい特典です。
また、アジアを中心に世界中で優待特典が受けられる「LIVE THE WORLD」が利用できます。LIVE THE WORLDでは飲食店や宿泊施設などで割引やクーポンが受けられるため、旅行や出張の際に便利なサービスです。
【American Expressがおすすめな人】
- 充実した優待サービスや保険を利用したい人
- 高いステータスカードを持ちたい人
Diners Club
Diners Club(ダイナースクラブ)は、ステータス性を重視する人に人気の高いアメリカ発の国際ブランドです。グルメやエンタメ、旅行などのさまざまな優待が受けられるのが魅力で、なかでもグルメとエンタメの優待が充実しています。グルメ優待では「1名分のコース料理無料」「予約の取りづらい人気店などで生じたキャンセル席を案内してもらえる、SDGsにも配慮した『ごひいき予約.com』」などの特典があります。エンタメではショッピングやフィットネスでの割引をはじめ、芸術や音楽、ゴルフなどの優待サービスがあります。
ほかにも、旅行に関するサービスも充実しています。海外・国内ホテルでの優待、1,300ヵ所以上での空港ラウンジの利用、最高1億円が補償される国内/海外旅行傷害保険の付帯、手荷物の宅配などさまざまです。
【Diners Clubがおすすめな人】
- 高ステータスのカードを所持したい人
- エンタメ、グルメ、旅行などさまざまな優待を受けたい人
国際ブランドとあわせて知っておきたいクレジットカードの選び方
クレジットカードを新たに申し込む際は、国際ブランドとあわせて以下のポイントを踏まえて選びましょう。
- 日常的に使うクレジットカードはポイント還元率の高さ
- 付帯するサービスの充実度
日常的に使うクレジットカードはポイント還元率の高さ
日常的に使うクレジットカードを申し込む際は、ポイント還元率の高さに注目して選びましょう。ポイント還元率は「クレジットカードの利用金額に対して付与されたポイントが何円に相当するか」の割合を示した数字で、0.5%、1%、1.25%などカードによって異なります。また、カード会社と提携している加盟店では還元率が上がるケースが多いため、日常的に使用するスーパーやコンビニなどのポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶとよりポイントが貯まりやすくなります。
貯まったポイントは商品と交換、提携先ポイントへの移行、キャッシュバックなどカード会社によってさまざまです。クレジットカードを選ぶ際は、還元率だけでなく、貯まったポイントの使い道も合わせて確認するといいでしょう。
付帯するサービスの充実度
クレジットカードに付帯するサービスの充実度にも注目しましょう。たとえば、以下の付帯サービスがあります。
- 国内外の旅行保険
- カードで購入した商品の盗難や破損を補償するショッピング保険
- 空港ラウンジの無料利用サービス
- 飲食店や商業施設の割引サービス
- カード盗難や不正利用といったトラブル時のサポートデスク
旅行好きの人であれば、旅行保険の付帯があるカードを選ぶと便利です。多くは海外旅行傷害保険ですが、なかには国内旅行傷害保険を付帯しているカードもあります。
クレジットカードのグレードが上がるにつれて付帯とサービスは充実する傾向があります。ただし、付帯サービスを充実させるためにカードランクを上げる必要はなく、自身が利用する範囲でサービス内容がカバーされていれば充分です。国内であまり旅行・出張する機会がなければ、旅行に対する手厚いサービスは必要ないでしょう。
クレジットカード付帯の保険を徹底解説!補償内容と使い方とは?
JCBブランドのおすすめクレジットカード
日本国内はもちろん、海外での利用に便利なJCBブランドのクレジットカードを紹介します。
JCB カード W
JCB カード Wは高校生を除く18~39歳限定で申し込める、年会費が永年無料のクレジットカードです。39歳までに入会しておけば、40歳以降も年会費が永年無料で利用できます。コストを抑えておトクにクレジットカードを利用したい方にぴったりです。
JCB カード Wは、JCBカードのなかでも特にポイント還元率が高いのが特徴です。国内・海外のどこで利用しても、Oki Dokiポイントが2倍たまります。JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すればさらにポイントが高還元になり、おトクに買い物ができます。
- 1 スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGiftが対象です。店舗でのご利用分・入金分はポイント倍付の対象となりません。
- 2 Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- 3 一部対象とならない店舗があります。法人会員の方は対象となりません。日本国内に限ります。
- JCB カード Wを利用するとカード特典の+1倍が加わるため、上に記載のポイント倍率が適用されます。
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
ポイント倍率は2024年9月時点の情報です。
事前にポイントアップ登録が必要です。優待店により特典・条件等が異なります。最新情報はJCBオリジナルシリーズサイトをご確認ください。
たまったポイントは他社ポイントやマイルに移行できるほか、1ポイント3円でキャッシュバックも可能です。Amazon.co.jpでの買い物では、ポイントの移行手続きをすることなく、1ポイント3.5円分で利用できます。
- Amazon、Amazon.co.jp、Amazonパートナーポイントプログラムおよびそれらのロゴは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- ポイント移行商品などの申し込み可能ポイントは商品により異なります。
JCB カード W plus L
JCB カード W plus Lは、「JCB カード W」に加え、女性特有の疾病をサポートする「女性疾病保険」や、ホテルやコスメなどの優待・特典を受けられる「LINDA リーグ」サービスがついています。
申し込みは18~39歳限定で、性別は問いません。40歳以上になっても年会費無料で利用できます。
女性疾病保険は、通常の疾病に加えて女性特有の疾病による入院・手術費用がサポートされます。リーズナブルな料金で加入できるのがメリットです。
LINDAリーグの優待情報は毎月変わります。ホテルやグルメ、エンタメ施設を優待価格で利用できるほか、キレイを応援するアイテムのプレゼントなどさまざまです。こまめにチェックして、積極的に活用しましょう。
詳しくは、JCB公式のInstagramやWEBサイトを確認してください。SJ24-04989(2024/07/25)
【JCB公式】LINDAサービスのInstagramはこちら
JCB カード S
年会費無料で優待も充実している「JCB カード S」
JCB カード Sは、18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上の方が申し込みできます。
年会費は永年無料なので、初めてのクレジットカードや2枚目のクレジットカードにおすすめです。
JCB カード Sは年会費が無料なうえに、充実した優待サービスがついています。「JCB カード S 優待 クラブオフ」は、国内外20万ヵ所で利用できる割引優待サービスです。グルメ、レジャー、映画館やカラオケなどのエンタメ、ホテル、テーマパークなどで割引を受けることができます。
ほかにも、パートナー店での最大20倍のポイントアップ、旅行傷害保険やJCBスマートフォン保険をはじめとした各種保険も付帯しています。
新規入会限定のおトクなキャンペーンも実施中!
クレジットカードの国際ブランドは用途と機能で決めよう
本記事では、クレジットカードの5大国際ブランドの特徴やメリット、JCBブランドのおすすめクレジットカードを紹介しました。国際ブランドによって、利用できる加盟店や優待の内容が異なるため、特徴を比較しながら決めることが大切です。
日本国内におけるポイント還元や優遇を重視したい人、海外でもサポートを日本語で受けたい人であれば、JCBブランドがおすすめです。自身に合った用途や特徴を踏まえたうえで、申し込むクレジットカードを決めましょう。
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- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
- 【監修者】
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氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
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