クレジットカードを便利に活用する
海外旅行でクレジットカードを使うメリットと注意点|保険が充実したカードを選ぼう
公開日:2023年3月24日
海外旅行の際は、クレジットカードを持っていきましょう。支払いが便利になるのはもちろん、カードによっては旅先での病気やケガの際に補償を受けられるほか、空港ラウンジの利用などの特典があります。
海外旅行で利用できる保険や特典はカードの種類によって異なるので、海外旅行用のクレジットカードを新たに発行したい方は、旅行関係の保険や特典の内容を重視するとよいでしょう。
この記事でわかること
- 海外旅行でクレジットカードを利用するメリット
- 海外旅行でクレジットカードを利用する注意点
- 海外旅行におすすめのクレジットカード
目次
海外旅行でクレジットカードを利用するメリット
海外旅行でクレジットカードを利用すると、さまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるか、詳しく見ていきましょう。
現金の持ち歩きが少なくて済む
海外旅行での支払いをクレジットカードにすることで、現金の持ち歩きが少なく済みます。
海外旅行での現金のみの持ち歩きは、両替コストの発生や、盗難のリスクという点でも望ましくありません。
クレジットカードであれば、万が一、海外で紛失・盗難があった場合は、カード会社に連絡することでカードの利用を停止できます。
旅行傷害保険を利用できる
多くのクレジットカードには「旅行傷害保険」が付帯しています。旅行傷害保険とは、海外旅行中にケガや病気をした際に、補償を受けられる保険です。
海外でケガや病気にかかり病院を受診すると、日本の健康保険が適用されないため高額な医療費がかかります。クレジットカードに付帯している旅行傷害保険があれば、万が一の場合に備えることが可能です。
クレジットカード付帯の保険を徹底解説!補償内容と使い方とは?
付帯サービスを利用できる
クレジットカードは、旅行に関するサービスが付帯しているものも多くあります。前述の旅行傷害保険以外にも、空港ラウンジを利用できたり、乗り物の乗車賃が割引・無料になったりするサービスがあります。
付帯サービスを賢く活用することで、おトクで充実した海外旅行を楽しめるでしょう。
支払能力の証明になることがある
海外では、クレジットカードを所有していることが支払能力を示す証明になることがあります。
たとえば、海外では、宿泊施設を利用する際やレンタカーを借りる際に、デポジットとして一定額の現金を求められることがあります。デポジットとは「保証金」や「預り金」のことです。
このときに、クレジットカードを提示すると「支払能力がある」と判断され、現金が不要になることが多いです。
デポジットとは?支払い・返金の方法とクレジットカード利用時の注意点
カード会社のサポートを受けられる
クレジットカードを所有していると、カードを紛失・盗難したときだけでなく、パスポートなどの紛失・盗難や、事故などのトラブルが起きたときにもサポートを受けられます。
トラブルに遭ったときは、カード会社のコールセンターに問い合わせれば、日本語で相談が可能です。はじめて海外旅行に行く方にとっても心強いでしょう。
ATMで海外キャッシングサービスを利用できる
旅行中の支払いをクレジットカードで行っていても、現金が必要な場面は出てくるものです。持ち合わせの現地通貨が足りなくなったときは、海外のATMまたは現地提携金融機関の窓口でキャッシングサービスを利用し、現地通貨を引き出せます。
キャッシングサービスでは現地通貨をそのまま引き出せるので、両替の必要がなく便利です。キャッシングサービスには手数料がかかりますが、日本円を両替する手数料よりも安く抑えられる場合があります。
なお、キャッシングサービスで引き出したお金は、ほかの買い物の利用代金などと同様に、翌月、口座引き落としで返済できます。
海外旅行でクレジットカードを利用するときの注意点
ここでは、海外旅行でクレジットカードを利用するときに注意したいことを解説します。
利用可能枠(限度額)を確認する
利用可能枠(限度額)とは、クレジットカードに設けられている利用可能額の上限であり、利用可能枠を超えると、クレジットカード払いが利用できなくなります。海外旅行の前に、利用可能枠がどのくらいあるか、あといくらで上限に達するかを確認しておくことが大切です。
海外旅行中に利用可能枠が上限を超えてしまいそうであれば、予備のクレジットカードを持っていくか、増額が可能なカードであれば、増額の申し込みをしておくのがおすすめです。ただし、利用可能枠の増枠は審査に数日かかる場合があるため、申し込みは余裕を持って行いましょう。
クレジットカードの限度額とは?仕組みと増枠する方法を解説
海外キャッシングサービスの申し込みをしておく
海外キャッシングサービスは、事前に申し込みをしなければならないケースがあるので、出発する前に手続きをしておきましょう。
海外キャッシングサービスは、現地の主要空港や駅などに設置されたATMのほか、海外提携金融機関の窓口などで利用できます。あらかじめATMがどこにあるか、どのように操作するのかを調べておくとスムーズです。
利用代金を確認してサインする
海外旅行でクレジットカードを利用したときは、利用代金に間違いがないか、金額をしっかり確認しましょう。
海外では、飲食店などで支払いする際に、チップ代金や合計金額を自分で記入することがあります。空白のままにしてしまうと、店側に勝手に金額を記載されてしまう可能性があるので、必ず記入しましょう。
利用代金にチップ代金が含まれている場合は、金額を確認して、問題がなければそのままサインします。
利用明細は帰国するまで保管しておく
海外旅行でクレジットカードを利用したら、身に覚えがない請求がないか、実際に利用した代金と相違がないかを確認することが重要です。利用明細は帰国するまで保管しておきましょう。
万が一、身に覚えのない請求があったときは、カード会社に問い合わせをして、不正利用の有無を確認してもらいます。不正利用と判明した分については、全額が補償される場合があります。
カード会社の連絡先をメモしておく
クレジットカードやパスポートなどの貴重品が紛失・盗難などのトラブルがあった際は、カード会社のコールセンターに問い合わせることで対処可能な場合があります。
滞在先では日本語で相談できないことも考えられるので、日本語に対応してもらえる問い合わせ先を控えておきましょう。スマホの連絡先にカード会社のコールセンターの番号を登録しておくと、すぐに連絡できて便利です。
海外旅行で使うクレジットカードの選び方
ここでは、海外旅行で使うクレジットカードの選び方や選ぶポイントを解説します。
旅行傷害保険が付帯している
万が一のトラブルに備えたい方は、旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
旅行傷害保険は多くのクレジットカードに付帯していますが、カードの種類やグレードなどによって、保険金額や補償対象が異なります。特に、ゴールドカードやプラチナカードといったグレードの高いカードは補償が充実しています。
なかには、航空機が遅延した際に航空機やホテル代の補償、携行品が紛失・破損した場合の補償を受けられるクレジットカードもあります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険とは。補償内容・適用条件・使い方を解説
「自動付帯」と「利用付帯」の違い
クレジットカードの保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
自動付帯は、クレジットカードを所有していると自動で付帯する保険です。一方、利用付帯は、クレジットカード会社が指定する条件を満たした場合に利用できる保険です。条件の一例には、航空機のチケット代やツアー代金を支払うことなどがあります。
利用条件の有無が異なるので、持っているカードや申し込み予定のカードが、自動付帯か利用付帯かを確認しておきましょう。
旅行関連サービスが充実している
クレジットカードには、旅行に関するさまざまな付帯サービスがあります。どのようなサービスがあるか、一例を見てみましょう。
- 空港ラウンジの利用
- 滞在先での割引・無料特典
- プライオリティ・パス
- コンシェルジュサービス
プライオリティ・パスとは、国内・海外の主要空港のラウンジが利用できるサービスです。ラウンジ内で快適に過ごせるだけではなく、ドリンクや軽食のサービスもあります。
コンシェルジュサービスは、海外旅行中のトラブルの相談だけでなく、公共交通機関のチケット手配、宿泊施設の手配や相談などのサポートを受けられます。自分で調べる時間がないときや、海外旅行に慣れていない方が、いつでも相談ができる便利なサービスです。
滞在先で利用できる国際ブランドである
国際ブランドとは、JCBやVisa、Mastercardなどクレジットカードの支払いシステムを持つブランドを指します。国や地域によって、利用できる国際ブランドが異なることもあるので、滞在先で利用できる国際ブランドを確認しておきましょう。
すでにクレジットカードを持っていて、新たにカードの発行を検討しているのであれば、既存のカードとは異なる国際ブランドを選ぶのがおすすめです。それによって、国際ブランドが限られている店舗でも対応しやすくなります。
クレジットカードの国際ブランドの特徴や種類とは|5大ブランドの違い
クレジットカードは2枚以上用意しよう
海外旅行では、クレジットカードの盗難・紛失だけでなく、磁気不良や有効期限切れなどのトラブルにより、クレジットカードを利用できなくなる可能性があります。
カードを1枚しか持っていない場合は、支払いができなかった場合に備えて、現地通貨を多めに用意しておく必要が出てきます。
クレジットカードを2枚以上用意しておけば、万が一のカードのトラブルにも備えられます。
2枚目のクレジットカードは持つべき?作るメリットと選び方・注意点を紹介
海外旅行にもおすすめ!JCBのクレジットカード
海外旅行に利用するクレジットカードは、旅先で利用できるサービスや付帯保険が充実したJCBカードが便利です。「JCBプラチナ」「JCBゴールド」「JCB カード S」は、いずれも「家族カード」を発行できるので、家族で海外旅行へ行きたい方にもおすすめです。
なお、JCBカードには利用可能枠(限度額)を一時的に増額するサービスがあります。旅行前に利用可能枠を増やしておくことで、航空券や宿泊代の支払い、現地での買い物などに備えられます。
JCBプラチナ
JCBプラチナは、20歳以上(学生を除く)が申し込みできる年会費27,500円(税込)のカードです。
レストランのコースメニューが1名様分無料になる「グルメ・ベネフィット」や、世界の空港ラウンジ等を無料で利用可能な「プライオリティ・パス」、24時間・365日利用可能な「プラチナ・コンシェルジュデスク」など、プラチナカードならではのサービスが付帯しています。
JCBプラチナに付帯する保険については、以下の通りです。
旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)(※1) | 海外 | 最高1億円 |
---|---|---|
国内 | 最高1億円 | |
ショッピングガード保険 | 海外 | 年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) |
国内 | 年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) | |
JCBスマートフォン保険 | ディスプレイ破損 年間最高50,000円(1事故につき自己負担額10,000円)(※2) |
- 1 保険の適用には条件があります。
詳しくは、旅行傷害保険の適用条件をご確認ください。
- 2 JCBスマートフォン保険の詳細は、下のページをご覧ください。
(CL242151)
JCBスマートフォン保険ご案内サイト(L2310494)についてはこちら
JCBプラチナを利用して一定の条件を満たすと、最高クラスのサービスを受けられるブラックカード「JCB ザ・クラス」の招待が届く可能性があります。将来的にブラックカードを持ちたい方は、JCBプラチナを検討してみましょう。
プラチナカードとは?年会費や限度額と所有するメリットを解説
JCBゴールド
JCBゴールドは、JCBブランドの安心感・信頼感に加えてステータスの高さが魅力のゴールドカードです。WEB明細サービス「MyJチェック」に登録し海外で利用するとポイント還元率が2倍になります。
また、国内外の旅行傷害保険、ショッピングガード保険、JCBスマートフォン保険が付帯しており、補償内容や補償限度額が一般カードよりも充実している点が特徴です。
旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)(※1) | 海外 | 最高1億円 |
---|---|---|
国内 | 最高5,000万円 | |
ショッピングガード保険 | 海外 | 年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) |
国内 | 年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) | |
JCBスマートフォン保険 | ディスプレイ破損 年間最高50,000円(1事故につき自己負担額10,000円)(※2) |
- 1 保険の適用には条件があります。
詳しくは、旅行傷害保険の適用条件をご確認ください。
- 2 JCBスマートフォン保険の詳細は、下のページをご覧ください。
JCBスマートフォン保険ご案内サイト(L2310494)についてはこちら
また、国内の主要空港、およびハワイ ホノルルの国際空港内にあるカードラウンジも利用可能で、航空機に乗る機会が多い方にも向いています。
JCBゴールドを保持していれば、一定条件を満たした方限定でワンランク上のサービスが受けられる「JCBゴールド ザ・プレミア」への招待が届きます。クレジットカードを育てて、今後さらにステータスの高いカードを持ちたい方にもおすすめです。
ゴールドカードを持つメリット・デメリット|おすすめカードを比較
JCB カード S
年会費無料で優待も充実している「JCB カード S」
JCB カード Sは、18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上の方が申し込みできます。
JCB カード Sは年会費が無料なうえに、充実した優待サービスがついています。「JCB カード S 優待 クラブオフ」は、国内外20万ヵ所で利用できる割引優待サービスです。グルメ、レジャー、映画館やカラオケなどのエンタメ、ホテル、テーマパークなどで割引を受けることができます。
ほかにも、パートナー店での最大20倍のポイントアップ、旅行傷害保険やJCBスマートフォン保険をはじめとした各種保険も付帯しています。
旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)(※1) | 海外 | 最高2,000万円 |
---|---|---|
国内 | - | |
ショッピングガード保険 | 海外 | 年間最高100万円(1事故につき自己負担額10,000円) |
国内 | - | |
JCBスマートフォン保険 | ディスプレイ破損 年間最高30,000円(1事故につき自己負担額10,000円)(※2) |
- 1 保険の適用には条件があります。
詳しくは、旅行傷害保険の適用条件をご確認ください。
- 2 JCBスマートフォン保険の詳細は、下のページをご確認ください。
JCBスマートフォン保険ご案内サイト(L2310494)についてはこちら
新規入会限定のおトクなキャンペーンも実施中!
よくある質問
-
海外旅行ではどのようなクレジットカードがおすすめですか?
-
旅行傷害保険や、旅行に関連するサービス、特典が付帯、充実しているクレジットカードがおすすめです。旅行傷害保険とは、旅先でケガや病気になってしまったときに、医療費を保障してくれる保険です。
海外では日本よりも医療費が高額になる傾向があるため、国内だけでなく、海外に対応している旅行傷害保険が付帯しているカードを選ぶことがポイントです。
クレジットカードによっては、空港ラウンジが利用できたり、滞在先のサービスが割引になったりするものもあります。海外旅行で使えるサービス、特典があるかどうかをチェックしておきましょう。
-
海外旅行でクレジットカードを使うとき、どのようなことに注意するとよいですか?
-
海外旅行に行く前に、クレジットカードの利用可能枠が上限に達しそうになっていないかを確認しましょう。また、旅先で利用可能枠(限度額)に達してしまったり、何らかの理由で支払いができなかったりした場合に備えて、2枚以上のクレジットカードを用意しておきましょう。
海外でクレジットカードを使ったら、サインするときに利用代金を確認すること、帰国するまで利用明細を捨てないことが大切です。
-
海外でクレジットカードを使うと手数料がかかりますか?
-
海外でクレジットカードを使って支払いを行った場合、現地通貨を日本円に換算するときに手数料が必要になります。
JCBカードの場合は、支払い処理を行った日を換算日とし、換算日の基準レートに1.6%を加えた換算レートで日本円に換算します。
ハイステータスな1枚を
持ちたい方におすすめのカード
プラチナカードならではのサービスが充実
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
- 【監修者】
-
氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
関連記事を見る