クレジットカードを便利に活用する
高速道路料金はクレジットカードで支払い可能!おすすめETCカードも解説
公開日:2022年9月20日
高速道路の通行料金は、一般レーンでクレジットカードでの支払いができます。しかし、ETCカードを車載器に挿入し、ETCレーンを利用するほうが、よりスムーズに料金所を通過できたり、各種割引を適用できたりといった多くのメリットがあります。
本記事では、高速道路におけるクレジットカードの支払い方法やETCを利用するメリットを詳しく解説します。
この記事でわかること
- クレジットカードを活用する際のポイント
- 高速道路の通行料金をクレジットカードで支払う方法
- ETCカードを利用するメリット
目次
高速道路の通行料金はクレジットカードで支払える
高速道路の通行料金は、クレジットカードで支払えます。ただし、全ての高速道路で対応しているわけではないため、料金所で慌てることがないように事前に確認しておきましょう。
JCBをはじめとする国際ブランドが利用できる
高速道路の料金所では、さまざまな国際ブランドのクレジットカードを利用できます。国際ブランドとは、JCBやVisa、Mastercardなどクレジットカードの支払いシステムを持つブランドを指します。
以下はNEXCO東日本・西日本・中日本の料金所で使用できるクレジットカードの国際ブランドです。高速道路を利用する前に、お持ちのクレジットカードが対応しているか確認しておきましょう。
高速道路の料金所で利用できるブランド例
- JCB
- VISA
- MasterCard
- AMERICAN EXPRESS
- Diners
- 上記ブランド発行のものでも、デビットカードは高速道路の料金所では利用できません。
一部の高速道路では利用できない
一部の高速道路では、クレジットカード払いに対応していない場合があります。たとえば、阪神高速道路は全料金所、名古屋高速道路や広島高速道路では一部の料金所を除き、クレジットカードによる支払いができません。
事前に、通過する料金所でクレジットカードを利用できるか確認しておきましょう。
サインや暗証番号の入力が不要
高速道路の通行料金をクレジットカードで支払う場合、サインや暗証番号の入力は不要です。現金払いと異なり、おつりの受け渡しもないため、スムーズに料金所を通過できます。
サービスエリアやパーキングエリアでの支払いでは、サインや暗証番号の入力を求められる場合があります。
高速道路の通行料金をクレジットカードで支払う方法
有人の料金所の場合は、通行券とクレジットカードを料金所係員に渡しましょう。料金所係員の精算対応後、クレジットカードと領収書を受け取れば支払いが完了します。
支払いの流れは以下のとおりです。料金精算機が設置された料金所の場合は音声案内に従って支払います。
- 通行券を機械へ挿入する
- クレジットカードを挿入する
- 領収書が必要な場合は領収書発行ボタンを押して受け取る
操作が分からない場合は、係員呼出ボタンを押して料金所係員にサポートしてもらいましょう。
高速道路利用はETCカードが便利
高速道路の通行料金の支払いには、よりスムーズに料金所を通過できるETCカードが便利です。クレジットカードを所有している人なら、付帯カードとしてETCカードを申し込めるので検討してみましょう。なおクレジットカード会社では、ETCカード単体の申し込みができないので注意しましょう。
ETCカードを利用するにはETC車載器が必要です。ETCカードの作り方や利用方法を以下の記事で解説しているので参考にしてください。
ETCカードの作り方を解説!発行から利用までの手順、おすすめカードを紹介
高速道路でETCカードを利用するメリット
高速道路の通行料金をETCカードで支払うと、以下のメリットがあります。
ETCカードを利用するメリット
- ETCレーンをスムーズに通過できる
- スマートICを利用できる
- ETCマイレージサービスでポイントがたまる
- ETC割引が適用される
ETCレーンをスムーズに通過できる
ETCレーンでは、車載器と料金所アンテナとの無線通信で、通行料金の支払いを自動的に行います。ETCは、料金所のアンテナとクルマに装着した「車載器」との間で、通行料金に関する情報などを無線で交信します。支払いを自動的に行うため、料金所ではクルマを停めずにスムーズに通過できます。
なお、ETCレーンの通過速度は20km/h以下と定められており、前車が停車することもあるため、必要な車間距離を維持し、速度の出し過ぎに注意しましょう。
スマートICを利用できる
ETCカードを利用すると、スマートIC(インターチェンジ)を通過できます。スマートICとはSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)または既存のインターチェンジの間に設置されている、ETC専用の出入口です。
利用できる出入口が増えるため、高速道路をより便利に活用できます。
ETCマイレージのポイントがたまる
高速道路のなかには、ETCマイレージサービスを行っているところがあります。ETCマイレージとは、ETCで支払った通行料金に応じてポイントがたまるサービスです。別途ユーザー登録が必要となりますが、登録料や年会費はかかりません。
たまったポイントは還元額(無料通行分)に交換のうえ、通行料金の支払いに利用できます。ETCマイレージサービス対象道路やポイント付与率は、高速道路会社によって異なるので、利用前にETCマイレージサービスのウェブサイトを確認しておきましょう。
ETC割引が適用される
ETCカードを利用するとETC割引が受けられます。ただし、高速道路の区間や日時によって割引を受けられない可能性があるので注意しましょう。
現金払いやクレジットカード払いでは、割引が適用されないため、高速道路の通行料金を抑えたい人はETCカードの利用がおすすめです。
NEXCO東日本・中日本・西日本では、以下のETC割引が受けられます。
割引名 | 割引率 | 対象日時 | 対象車種 |
---|---|---|---|
平日朝夕割引 | 最大約50%還元 | 祝日を除く月~金曜日の以下の時間帯 朝 6:00AM~9:00AM 夕 5:00PM~8:00PM |
全車種 |
深夜割引 | 30% | 毎日 0:00AM(深夜)~4:00AM | 全車種 |
休日割引 | 30% | 土・日・祝 ※休日割引が適用されない日については高速道路会社ウェブサイトをご確認ください |
普通車 軽自動車等(二輪車) |
- 割引対象とならない区間がありますのでご注意ください。
- 深夜割引と休日割引の両方の適用条件を満たす走行の場合、割引率が最も高くなる割引が適用されます(重複して適用されません)。
- 深夜割引と平日朝夕割引の両方の適用条件を満たす走行の場合、深夜割引が適用されます(重複して適用されません)。
- 休日割引と平日朝夕割引の両方の適用条件を満たす走行の場合、休日割引が適用されます(重複して適用されません)。
- 一部割引対象とならない一般有料道路がありますのでご注意ください。
なお、平日朝夕割引の適用を受けるには、ETCマイレージサービスへの登録が必要です。平日朝夕割引の割引率は、毎月の走行回数に応じて決まります。
ETC割引内容は高速道路会社によって異なります。事前に高速道路を管轄する会社のウェブサイトや、ETC総合情報ポータルサイトで確認しておきましょう。
ETCカードを選ぶポイント
ETCカードを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。
- 年会費・発行手数料
- クレジットカードのポイント還元率と付帯サービス
年会費・発行手数料
コストをかけたくない人は、年会費や発行手数料がかからないETCカードを選びましょう。ただし、年会費無料と記載されているETCカードでも、年1回以上の利用で年会費が無料になる、年会費は無料でも新規発行手数料が必要などの条件が付いている場合もあります。
クレジットカードのポイント還元率と付帯サービス
クレジットカードとETCカードを同時に申し込む際は、ポイントプログラムや付帯サービスの内容をよく確認しましょう。
クレジットカードに付帯されているETCカードを使うと、付帯元となるクレジットカードのポイントがたまります。そのため、ポイント還元率が高いクレジットカードでETCカードを申し込むと、よりおトクに高速道路を利用できます。ロードサービスなどの優待やガソリンスタンドでの獲得ポイントアップといった付帯サービスも重要となるため、選ぶ際に注目しましょう。
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JCBのクレジットカードと一緒にETCカードを使おう
ETCカードの申し込みを検討している人には、JCBカードがおすすめです。ETCカードの発行手数料と年会費が無料で利用でき、クレジットカードのポイントも同時にためられます。
18~39歳限定で入会できる年会費無料の「JCB カード W」
JCB カード Wは高校生を除く18~39歳限定で申し込める、年会費が永年無料のクレジットカードです。39歳までに入会しておけば、40歳以降も年会費が永年無料で利用できます。コストを抑えておトクにクレジットカードを利用したい方にぴったりです。
JCB カード Wは、JCBカードのなかでも特にポイント還元率が高いのが特徴です。国内・海外のどこで利用しても、Oki Dokiポイントが2倍たまります。JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すればさらにポイントが高還元になり、おトクに買い物ができます。
- 1 スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGiftが対象です。店舗でのご利用分・入金分はポイント倍付の対象となりません。
- 2 Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- 3 一部対象とならない店舗があります。法人会員の方は対象となりません。日本国内に限ります。
- JCB カード Wを利用するとカード特典の+1倍が加わるため、上に記載のポイント倍率が適用されます。
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
ポイント倍率は2024年9月時点の情報です。
事前にポイントアップ登録が必要です。優待店により特典・条件等が異なります。最新情報はJCBオリジナルシリーズサイトをご確認ください。
たまったポイントは他社ポイントやマイルに移行できるほか、1ポイント3円でキャッシュバックも可能です。Amazon.co.jpでの買い物では、ポイントの移行手続きをすることなく、1ポイント3.5円分で利用できます。
- Amazon、Amazon.co.jp、Amazonパートナーポイントプログラムおよびそれらのロゴは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- ポイント移行商品などの申し込み可能ポイントは商品により異なります。
クレジットカードと同時に申し込める「ETCスルーカード」
ETCスルーカード概要
年会費 | 無料(カード発行会社が負担) |
---|---|
発行手数料 | 無料 |
発行可能枚数 | JCBカード1枚に対してETCスルーカード1枚 |
ETCスルーカードは、JCBのETCカードです。発行手数料、年会費が無料で利用できるので、コストを抑えたい人はJCB カード Wとあわせて申し込みを検討しましょう。なお、ETCスルーカードのみの発行はできないため、注意してください。
すでにJCBカードを持っている人の場合は、会員専用WEBサービス「MyJCB」から申し込みが可能です。
高速道路利用はETCカードでの支払いがスムーズでおトク!
高速道路の一般レーンでは、クレジットカードでの支払いが可能です。しかし、ETCカードを利用したほうが、スムーズに通過できたり各種ETC割引を適用できたりなど、多くのメリットがあります。ETCカードはクレジットカードを持っていれば申し込めるケースが多いため、ぜひ検討してみましょう。
よくある質問
-
高速道路ではどのようなクレジットカードで支払いができますか?
-
JCBやVISAなど、さまざまな国際ブランドのクレジットカードを利用できます。ただし、デビットカードは高速道路の料金所では利用できません。
利用できるクレジットカードのブランド例
- JCB
- VISA
- MasterCard
- AMERICAN EXPRESS
- Diners
-
クレジットカードとETCカード、どちらが便利ですか?
-
「ETCレーンをスムーズに通過できる」「スマートICを利用できる」などのメリットがあるため、ETCカードのほうが便利です。各種ETC割引やETCマイレージサービスを利用できるため、料金面でもETCカードがおすすめです。
-
クレジットカードやETCカードで支払ったとき領収書はもらえますか?
-
クレジットカードでの支払いでは、領収書が発行できます。 ETCカードでの支払いでは、一般レーンでいったん停止して料金所係員に申し出るか、ETCカードを料金精算機に挿入のうえで操作を行えば、利用証明書の発行が可能です。
ただし、割引等により後日料金が変更になる可能性があり、いったん停車する必要もあるため、ETCレーン通過後に「ETC利用照会サービス」を利用して印刷するのがおすすめです。サービスの利用にはユーザー登録が必要なので、事前に済ませましょう。
-
クレジットカードを持っていないとETCカードは作れませんか?
-
クレジットカードを持っていない人でも「ETCパーソナルカード」を発行できます。ETCパーソナルカードは、クレジットカードなしでもデポジット(保証金)を預けることで発行できるETCカードです。
ETCパーソナルカードを申し込む際は、「ETCパーソナルカードWebサービス」で申込書を印刷し、必要事項を記入のうえ郵送しましょう。
まず1枚クレジットカードを持つなら
JCBカードがおすすめ!
サービスも充実のJCBのスタンダードカード
39歳以下の方限定カード
Oki Dokiポイントは常に2倍
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
- Apple Payは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
- Google Pay は、Google LLC の商標です。
- 【監修者】
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氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
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