基礎知識
カードローンの名義変更はできる?変更手続きの方法を解説
更新日:2024年1月17日
結婚などを機に自分の姓が変わった場合、カードローンの名義変更はできるのでしょうか。また、名義変更ができないケースはあるのでしょうか。
日ごろカードローンを利用していると、このような疑問を感じることがあるかもしれません。ここでは、カードローンの名義変更について解説します。
この記事でわかること
- カードローンの名義変更のできるケースとできないケース
- カードローンの名義変更の手続き
- 返済が困難な場合の対処法
目次
カードローンの名義変更ができるケースとできないケース
カードローンの名義変更には、できるケースとできないケースが存在します。その具体的な内容について見ていきましょう。
結婚や離婚で姓が変わる場合は名義変更OK
カードローンは、申込者の属性や勤務先、信用情報などを総合的に審査したうえで利用できるようになります。保証人や担保は不要なので、あくまで本人の信用だけでお金を借りる仕組みとなっています。カードローンがお金を貸すかどうかは、申込者自身の現在の生活状況や勤務先、年収、他社の借入状況、過去の金融事故などを総合的に判断して決めます。
そのため、原則的に名義変更が認められるのは「本人の名前が変更になった場合」のみとなるのです。
結婚や離婚などで姓が変わった場合は、あくまで名前が変わっただけで、契約者自体は変わらず、また本人の返済能力や信用情報が変わるわけではないので、問題なく名義変更できます。
むしろ、名義変更をしておかないと、利用可能枠(限度額)を増額する際の審査において本人確認ができず、審査に通らないという事態を招きかねません。名前が変わったタイミングで速やかに変更手続きを行いましょう。
名義変更したら、新しい名義のローンカードが発行されます。その時点で古い名義のカードは使用できなくなりますので、すみやかに変更することを忘れないようにしてください。
他人に名義変更するのはNG
契約者本人が返済できなくなり、借金の肩代わりのために他人に名義を変更するという手続きは認められていません。それは、配偶者や親、子供であっても同様です。債務者が死亡した場合は、法定相続人が利用残高の返済義務を負いますが、死亡した本人のカードローンを遺族が引き継いで利用することはできません。
カードローンの名義変更の方法
結婚や離婚などで名前が変わった場合、カードローンの名義変更の手続きを行う必要があります。
申込時の契約約款には「契約内容に変更があった場合はすみやかに告知すること」と明示されていることが大半なので、必ず対応しなければなりません。
カードローン会社によって異なりますが、基本的には会社が用意しているコールセンターに電話連絡を入れることから始めます。そして、理由とともに名義変更するむねを伝えると、手続きを受け付けてもらえます。後日、名義変更に必要な書類が自宅に送付されるので、抜け漏れやミスなく、必要な情報を記入しましょう。
その際、運転免許証などの本人確認書類の写しを同封することが求められるケースがあります。そのため、本人確認書類の名義変更も済ませた後に対応することをおすすめします。すべての手続きが完了したら、新名義のカードローンが郵送されます。
なかにはインターネットのみで手続きが完結するカードローンも存在します。まずは自分のカードローンの手続き方法がどのようになっているのか、調べたうえで対応しましょう。
JCBのカードローン「FAITH」は、インターネット、書類両方の名義変更を受け付けています。
名義変更することを面倒くさく感じるかもしれませんが、基本的にはクレジットカードや保険などの名義変更と同じような内容となっています。氏名が変わった際は、ほかに対応すべき案件とともにまとめて手続きを済ませるといいでしょう。
返済が苦しい場合は、カードローンの借り換えやおまとめローンも視野に
先ほど説明したとおり、返済の目処が立たず、ほかの人に借金の肩代わりをしてほしいという場合の名義変更は受け付けられていません。
もし、返済が苦しいのであればカードローンの借り換えやおまとめローンを利用することを検討してみてはいかがでしょうか。
カードローンの借り換えとは、いま使っているカードローンから、別のカードローンに変更することです。いま使っているカードローンより金利が低いカードローンを選べば、返済の負担が軽減されるというメリットがあります。
また、おまとめローンとは、複数のカードローンでお金を借りている場合、1つのカードローンに一本化するということです。ばらばらだったカードローンをまとめることで、管理がしやすく、返済計画も立てやすくなります。
ただし、借り換えるにせよ、おまとめローンにするにせよ、かつて返済延滞をしてしまい、信用情報に傷がついてしまっている場合は、新たな審査を通過するのが難しくなっていますので注意が必要です。
また、低金利のカードローンを利用したとしても、毎月の返済金額を少なく設定していると、返済期間が長くなり、返済総額も膨らんでしまいます。借り換えやおまとめローンを検討する場合は、金利と返済総額もあわせてチェックしましょう。
返済が困難な場合は債務整理が最後の手段
信用情報の状態など、何らかの理由でカードローン借り換えができなかったり、おまとめローンが利用できなかったりして、どうしても借金を返済できないという場合は、最終手段として債務整理を視野に入れることになります。
債務整理には、主に以下の3種類があります。
債務整理の種類
- 任意整理:債権者に借金の減額や金利の引き直しなどを交渉し、毎月の返済金額を減額する手続き
- 民事再生(個人再生):住宅などの財産を維持したまま裁判所を通じて借金を減額してもらい、3~5年かけて返済する手続き
- 自己破産:住宅などの財産を手放したうえで、裁判所の決定に基づいて借金を免除してもらう手続き
これらの手続きを行うと、信用情報に5~10年程度、事故情報が掲載されてしまいます。住宅ローンやクレジットカードの審査など、信用情報が参照される機会は多く、事故情報が掲載されてしまうと、それらすべての審査に通りにくくなってしまうことを考慮しなければなりません。
そのため、債務整理は最終手段として考え、専門家によく相談して慎重に検討しましょう。
姓が変わったときは速やかに名義変更手続きを
カードローンは、契約者本人の信用を基にカードローン会社がお金を貸すしくみなので、原則として名義変更は認められていません。しかし、結婚や離婚といった理由で本人の名前が変わった場合は、問題なく名義変更手続きを行えます。名義変更を行うためには、カードローン会社に電話連絡し、名義変更したいむねを伝えれば必要書類が送付されます。また、インターネットでの名義変更も可能なカードローンもあります。
古い名義のまま放置していると、増額審査などの際に本人確認ができず利用停止となってしまう可能性もあります。すみやかに名義変更手続きを済ませ、計画的にカードローンをご利用ください。
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